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地名の由来:千代田区
千代田区の地名の由来
東京都23区の中央に位置し、日本の政治・経済の中枢を担う千代田区。その由緒ある区名は、かつてこの地にそびえ立っていた江戸城の別名である「千代田城(ちよだじょう)」に由来します。
「千代田」という美しい響きを持つ言葉は、「千代」が長く、いつまでもという意味を持ち、「田」は肥沃な土地や豊かな恵みを象徴しています。つまり、「千代田」という地名には、この地が長く、いつまでも繁栄するようにという願いが込められた瑞祥地名なのです。
人々は未来永劫の繁栄の願いを込めて、この地名を与えたのでしょう。
江戸城と千代田:日本の中心の象徴
地名の由来となった江戸城は、まさにこの千代田区に位置しています。
徳川家康が江戸幕府を開府して以来、江戸城は日本の政治の中心として発展しました。
その堅固な城郭は、まさに「千代田」の名にふさわしい、長く続く繁栄の象徴となり、300余年も江戸時代が続くことになります。
明治維新後、江戸城は皇居となり、その周辺地域が「千代田」と呼ばれるようになり、1947年に千代田区が誕生した際にこの名称が与えられました。
ちなみに千代田という町名も存在しており、皇居、宮内庁、宮内庁病院、皇宮警察といった皇居やそれに関連する施設のみがある区域になっています。
千代田区には国会議事堂や最高裁判所など、日本の重要な機関が集積しています。その意味では、「長く続く繁栄」という「千代田」の願いは、形を変えながらも現代に受け継がれていると言えるでしょう。