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地名の由来:栃木

栃木の地名の由来

 栃木県の地名の由来には、大きく分けて二つの説があります。一つは豊かな自然、もう一つは神聖なる建築の意匠に根ざしたものです。

 前者は文字通り、県域に「トチノキ(栃の木)」が自生していたことに由来する説です。トチノキは古くから高級木材として重宝され、その実は貴重な食料(トチ餅など)としても人々の暮らしを支えてきました。

栃の木


 また、栃木市にある神明宮の屋根に「2組の千木(ちぎ)」と「8本の鰹木(かつおぎ)」があることから、合わせて「十千木(とちおぎ)」と呼ぶようになったという、非常に具体的な意匠由来の説も興味深いものがあります。

 有力とされているのは前者の方です。
 地名は意外とシンプルな成り立ちの物が多く、後者はやや手が入り込んでいて後付けのような感じを受けます。

 もちろん、どちらの説が正しいのかは分かりません。皆さんはどちらがより有力に感じられましたか?

幻の県庁所在地:栃木から宇都宮へ

 栃木で意外に知られていないのが、県庁所在地の変遷です。
 明治の廃藩置県直後、県庁は現在の栃木市に置かれていました。栃木県と宇都宮県が合併した後も、しばらくは栃木市がその中心だったのです。

 宇都宮市へと県庁が移転したのは、合併から10年以上経った1884年(明治17年)の事です。

 その理由には「県域の中央で便利が良い」という実務的な説の他に、当時のトップであった三島県令の思惑があったという説が根強く残っています。
 三島県令は、激しい気性から「鬼県令」とも呼ばれた人物です。
 当時の栃木市は自由民権運動の拠点の一つであり、彼はその反骨精神を嫌って、意図的に県庁を宇都宮へ移したとも言われています。

 真偽のほどは歴史の闇の中ですが、この政治的な背景を考えると、中途半端な時期に行われた大規模な移転劇のパズルがピタリと嵌まるような気がします。



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写真:栃木県庁
写真提供:Googleマップ

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