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潮騒の記憶を留める丘|倉敷市・亀島(亀島新田)の由来
倉敷市水島地域に今も残る「亀島」という地名。
現在は工業地帯や住宅地の中に溶け込んでいますが、そのルーツを探ると、かつての備中沿岸の風景が浮かび上がってきます。
亀の背中に似た「島」
地名の直接的な由来は、地区内にある標高30mほどの小高い丘にあります。
かつて周辺が海だった時代、この丘は文字通り海上に浮かぶ「島」でした。
その丸みを帯びた形状が亀の背中に似ていたことから、いつしか「亀島」と呼ばれるようになったといいます。
干拓が広げた「亀島新田」
亀島から少し離れた場所に「連島町亀島新田」という地名が存在します。
ここもやはり、あの亀島の丘に由来しています。
高梁川の河口に堆積した広大な干潟を干拓し、新たな田畑として拓かれた土地。母体となった「亀島」の名を冠することで、かつての島の存在を後世に伝える楔(くさび)となったのでしょう。
標高わずか30mの丘。しかし、その名前一つに「海だった頃の記憶」と「人が大地を広げた歴史」が凝縮されています。コンビナートの煙突が立ち並ぶ現在の水島において、亀島は今も静かに、この街の「はじまりの姿」を残しています。




