地名の由来:倉敷市
倉敷市 概略
市名:倉敷市(Kurashiki)
市の花:フジ
市の木:クスノキ
市の鳥:カワセミ
関連リンク:倉敷市公式HP
地名の由来
岡山県では県庁所在地である岡山市に次ぐ規模(中核都市)の倉敷。
その名前は、江戸時代に天領であり、米の集積地だった為に蔵屋敷が建ち並んでいた事に由来します。
その歴史から蔵屋敷が転じて出来た地名とも、そうした中継所として物資を保管している場所のことを『倉敷地』と呼ぶことから付いた地名であるとも考えられています。
現在では古くから残る白壁の蔵屋敷や、それに合わせた景観作りを進め、美観地区を中心に江戸時代〜大正期にかけての古きよき時代の日本の風景を残す観光地として、岡山随一の知名度を誇ります。
倉敷と海
かつて倉敷市の周辺は江戸時代以前は大小の島々がある内湾でした。
倉敷は元々、航行する船によって賑わっていた町なのです。
周辺を干拓して開発されていき、現在の姿になりました。
なので倉敷市のあちこちに、干拓以前の海だった頃の名残となる『島』などの海に関係する名前を持つ地名が点在しています。
美観地区内にある倉敷の総鎮守・阿智神社の主祭神が、海の神、航海の神として知られる宗像三女神であることも、こうした歴史に関連するものです。
水島と倉敷市の合併
倉敷市は何度かの合併が行われて現在の形になりましたが、その中でも最も大規模な合併となったのは、当時の倉敷市、玉島市、児島市の三市の合併でしょう。
三市の合併により、岡山の南部で岡山市に次ぐ規模の都市として確固たる地位を固めた…と言えますが、実は元々合併を目指して動き始めた話ではなかったそうです。
水島臨海工業地帯を整備するに辺り、埋め立てられて出来た海だった場所に当たる土地の境界が曖昧であった為に、それぞれの市が領有権を主張して揉め事になる事を避けるために行われた合併であると伝えられています。

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関連リンク
写真:倉敷美観地区
写真撮影:岡山の街角から
