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地名の由来:浅越
地名の由来は「浅瀬を越える」風景から
岡山市東区にある「浅越(あさごえ)」という地名。その由来を紐解くと、この土地のかつての姿が目に浮かぶようです。
大昔、現在の西大寺地区周辺は、今よりもずっと内陸まで海が広がる「吉井川の河口低地」でした。当然、浅越の一帯も遠浅の海、つまり「浅瀬(あさせ)」だったのです。
この地域は、引き潮になると海水が引き、歩いて越えることができる陸地が現れたことから、「浅瀬を越す場所」という意味で「浅越」という地名が生まれました。地名はその土地がかつて見せていた風景を、今に伝える貴重な証拠なのです。
地名と町域の変遷
浅越の地名と行政上の区域は、時代とともにいくつかの変遷をたどってきました。
西大寺市から岡山市へ
浅越は、もともと旧・西大寺市に属していました。1969年(昭和44年)に西大寺市が岡山市と合併した際、旧市名を残す形で一度「西大寺浅越」と改称されます。
しかし、その3年後の1972年(昭和47年)には、再び元の「浅越」という名称に戻され、現在に至ります。
一部は「西大寺上」へ分離
実は、現在の浅越は、かつての区域よりも少し狭くなっています。
地名が「浅越」に戻された1972年(昭和47年)の住居表示の変更時に、区域の一部が分離されました。切り離された地区は、現在、岡山市東区の「西大寺上(さいだいじかみ)一丁目~三丁目」となっています。
もし昔の地図を見ることがあれば、現在の西大寺上の一部も「浅越」であったことがわかるかもしれません。
まとめ
岡山市東区「浅越」の地名は、かつてこの地が潮の満ち引きで姿を変える浅瀬であったことに由来します。長い年月の中で、岡山市への合併による一時的な改称や、一部地域の分離といった行政上の変遷を経て、現在の姿となりました。
地名は、その土地が歩んできたユニークな歴史を今に伝えるタイムカプセルのようなものです。浅越という名前を聞くたびに、私たちは足元に広がる古代の海の風景を想像することができます。




