海だった一帯
岡山市南区、旧灘崎町の地域に彦崎という地名があります。
岡山市方面、倉敷市方面の両方へアクセスのいい場所で、朝晩は新稔橋交差点周辺を中心に大変な混雑になっています。
現在の彦崎周辺は内陸部ですが、稔橋を岡山市方面に向かう興除地区方面はかつては海でした。
彦崎の地域はちょうど海が陸地に変わる辺りに位置しました。
地名の由来
彦崎というのは、その頃の景色の素晴らしさから生まれました。
『彦』という字は、人の名前にもよく使用されますが、『秀でている』といった意味があります。
彦崎の場合は秀でた(=彦)岬(=崎)となり、景色が優れていた事を意味します。
この辺りは倉敷と岡山を結ぶ河川の要所で、かつては彦崎港と呼ばれていたそうです。
現在も交通の要所である点では同じですが、現在の車が行き交う風景からは、秀でた岬と称された彦崎の過去の風景を想像するのも難しくなっています。