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地名の由来:牛窓町千手
地名の由来
牛窓町には千手という珍しい地名があります。
地名の由来となっているのは、当地にある『弘法寺』 という真言宗の寺院です。
ここは歴史のある古刹として知られる由緒正しい寺院です。
弘法寺の旧称が千手寺でした。
その門前町として栄えてきた地域なので、寺院名が地名になりました。
しかし後に寺の名前が変わった際は、地名の方は変わらなかったのです。
弘法寺の歴史
弘法寺はその長い歴史の中で幾度も落雷、火災の被害を被っています。
大きな被害を被る度に寺院の名前が変わっており、元々は千手 寺だったものが、興法寺となり、現在の弘法寺へと改められたと伝えられています。
本尊は千手観音で、山号も千手山です。
南北朝時代には朝廷、後の時代には宇喜多家、池田家にも重用されました。
現在は火災で本堂などの主だった建物が焼失し、法人格は残されているものの、事実上は弘法寺としての活動は行われていません。