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地名の由来:谷万成

地名の由来谷間に咲く地名と、古墳の守護神

谷万成を歩く

 岡山市北区、万成石の産地として知られる万成山と、京山。この二つの山に挟まれた場所に、「谷万成(たにまんなり)」という地区があります。
 京山の北~西側に位置し、山裾に住宅地が広がっています。切り開いて土地を作った先人の苦労の名残か、地区内の道路は車の離合も難しいほど細く、地元民以外では迷ってしまいそうに入り組んでいます。

 地区内を通る国道18号は岡山空港方面への渋滞のう回路としても機能しており、住宅地を抜ける道路としては交通量が多くいのも特徴的です。

「谷」から「谷万成」へ

 この地の成り立ちは、その地形そのものです。

 古くはシンプルに「谷」と呼ばれていました。山々の狭間に広がるこの地を指すには、これ以上ないほど的確な呼び名だったのでしょう。
 長らく「万成」や「上伊福」の一部でしたが、地域での通称が定着しており、1974年の町区改訂によって正式に「谷万成」という町名になりました。

青陵神社


 谷万成の氏神として鎮座するのが、青陵神社です。
 初見で正しく読める人は少ないでしょう。その読み方は「アオハカ」です。

 「陵」という文字が「はか(みささぎ)」を意味する通り、この神社は前方後円墳の上に建てられています。

  • ・前方の部:かつて社殿があった場所
  • ・後円部:現在の社殿がある場所 と、なっています。

 かつて社殿があった場所というのは火災に見舞われて焼失した場所です。再建にあたって同じ古墳内の「後円部」へ場所を移しました。
 「古墳(墓)の上」という特異な立地にこだわり続けるその姿勢には、単なる土地利用を超えた、聖域としての強い意志を感じずにはいられません。

創建年代は詳らかではありませんが、岡山県神社庁の記録によれば、天正年間(1573〜1592年)には既に天照大神をはじめとする神々が祀られていたことが分かっています。

戦国時代には既に、古墳という古代の遺構の上に、中世の神々が鎮座していた。谷万成という地名の地下には、何層もの歴史が折り重なっているのです。


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関連リンク


写真:谷万成周辺の風景
写真提供:Googelマップ

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