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県名と同じ市名が無い県

県名と同じ市名がない都道府県はある?


 私が住む岡山県の県庁所在地は岡山市。
 一部の例外はあるものの、多くの都道府県で首都が同じ県名と市というパターンが採られています。

 では都道府県名と同じ名前の市がないパターンは存在するのでしょうか?
 それについて調べてみました。
 条件は都道府県内に同じ名前の市が過去に存在したことがない事とします。( )内は庁所在地です。

・北海道(札幌市)
・岩手県(盛岡市)
・宮城県(仙台市)
・茨城県(水戸市)
・群馬県(前橋市)
・神奈川県(横浜市)
・愛知県(名古屋市)
・石川県(金沢市)
・三重県(津市)
・滋賀県(大津市)
・兵庫県(神戸市)
・島根県(松江市)
・香川県(高松市)
・愛媛県(松山市)

 以上の14道県で道県内に同じ名前の市が存在しません。
 多少ブレる部分があるので、リストから除外した条件を挙げておきます。
 
 まずは埼玉県
 発足から長らく県名と同じ市が存在しませんでしたが、2001年に3市が合併することで「さいたま市」が発足しました。平仮名なので県名と異なると判断する事もありますが、今回は同じと判断しました。

 続いて東京都。現在の東京23区の範囲に東京市が存在しました。今回の前提条件として過去に存在したことがある事を加えたので東京都はリストから除外しました。
 都道府県名と同じ市が自治体内に存在して、廃止になったのは日本で唯一の例です。
 
 最後に石川県。
 石川県内には過去も現在も石川市は存在しません。
 ただし2005年まで沖縄県に石川市が存在しました。今回は「該当都道府県内に同名の市がある(あった)か」を条件としたため、石川県はリストに残しています。

「市」は無くとも「郡」があった時代


 今回は市を条件としてリストアップしましたが、実は「郡」があるケースは少なからず存在します。

・岩手県:岩手郡
・宮城県:宮城郡
・茨城県:茨城郡(1878年廃止)
・群馬県:群馬郡(2006年廃止)
・愛知県:愛知郡
・石川県:石川郡
・三重県:三重郡
・滋賀県:滋賀郡(2006年廃止)
・島根県:島根郡(1896年廃止)
・香川県:香川郡

 現在の感覚で考えると市が思い浮かびますが、時代柄を考えると同名の郡があったというのも納得ですね。
 なので都道府県名の選定の傾向として、庁が置かれた都市名または、その都市が属する郡の名前が採用されるケースが多かったと考えていいでしょう。

「郡」さえも存在しない4つの例外


 ちなみに郡も存在しないのが4つ、北海道、神奈川県、兵庫県、愛媛県です。

 北海道は蝦夷地と呼ばれていたの解消する為に作られた道名、神奈川県と兵庫県は日米修好通商条約によって開港場とされた外国にも知名度の高い地名である事が選ばれた理由の一つのようです。
 他と毛色が異なるのは愛媛県で、古事記に記された四国に宿る四つの神の内、伊予国の神の名前から採られています。

 愛媛に関しては選定の基準が他と異なるようですが、他の三つの同県については、現在の道県名が選ばれるだけの理由があった事が分かります。
 私たちが何気なく書いている住所の文字や、「郡」の境界線。その奥には、明治の官僚たちの思惑や、開国期の国際情勢、果ては神話の時代からのバトンが、今も静かに息づいているのです。
 


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