
揉めに揉めたあっぷる市
新市名はまさかのあっぷる市!?
このコラムの中で南セントレア市という市名が誕生しかけた経緯を紹介しました。公募の結果もお構いなしに住民が望まない南セントレアの名前をゴリ押ししようとした結果、合併まで反対多数でポシャるというとんでも事案でした。(関連リンク:幻の南セントレア市)
実はこれと同様の事態が青森県で起こっていました。
合併を進めていたのは北津軽郡に属する板柳町と鶴田町の二町です。
この二町の合併に際し、新市名はまず公募が行われ、その中から合併委員会によって幾つかの候補が選ばれました。
その中から更に最終候補として絞り込まれたのが、合成地名である「鶴柳」、両町から見える津軽富士こと岩木山に由来する「津軽富士見」、そして「あっぷる」です。
新市町村名の公募を行えば、多少は話のネタとして一瞬だけ笑って消えていくような応募があるものです。しかしこの「あっぷる市」、なんと最後の最後まで生き残ってしまうのです。
事の顛末
合併を検討していた板柳町も、鶴田町も、どちらもりんごの栽培を主な産業とするので、あっぷる市というのも決して根拠のない候補というわけではありません。
しかし、さすがに…な感じは否めませんが、何故か板柳町側は「あっぷる市」推しに傾いていきます。
対する鶴田町側は 正気を保って 公募で人気を集めた合成地名の鶴柳が良いのではないかとのスタンスを取ります。
どうやら板柳町側としては鶴が前で柳が後ろというのが気に入らなかったご様子。
どちらかに偏るのは良くない、だから鶴、田、板、柳の字は入れるべきではないといった論調まで飛び出し、公募とは一体何だったのかというような話にまで発展してしまいます。
結局、新市名で揉めまくっている間に合併の期限が迫り、最終的には板柳町が合併協議から離脱し、あっぷる市が誕生することはありませんでした。
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