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地名の由来:後山
地名の由来
後山の地名の由来を調べていると、後山の別名である『行者山』、『西の大峰山』というキーワードに行き着きました。
後山は周辺の修験道(山篭りをして修行に専念し、悟りを開こうとする考え)の中心地となっており、多くの僧侶が修行に励んだ場所です。
それ故、奈良県にある修験道の地として代表的な山である『大峰山』になぞらえて西の大峰山と呼ばれるようになったのです。
後山という呼称は大峰山を『前』とし、美作の山を『後』とした呼称です。
他にも山の播磨側を表、美作側を裏とした事から後山になったとする説もあります。
女人禁制の山
後山、大峰山ともに、現在まで『女人禁制』のエリアが残っています。
修行中の方が煩悩の一つである性欲に負けてしまわないように、女性の立ち入りを禁止していた場所です。
現在でも女人禁制を守っている山は非常に少なくなっているそうです。
※山全体が女人禁制ではないので、登山は女性でも可能です。
先述の通り後山は岡山県で最も高い山ですが、那岐山の名前の由来の一つとして、高さで後山に負けたから『泣き』が転じて那岐になったという説も残されています。