備前一宮駅
備前一宮駅は1904年に中国鉄道(現・中鉄バス)の駅として開業しました。
当初の名称は一ノ宮駅で、当時の所在地の一宮村一宮(現・岡山市北区一宮)の地名と、備前国の一宮である吉備津彦神社の最寄り駅である事に由来します。
旧国名を冠する駅名はJR(旧国鉄)に多く、JRグループ内に同じ名前の駅がなるべく出来ないようにする方針に基づいて作られています。
なので備前一宮駅も国有化されるタイミングで…と思いきや、実は備前一宮駅は中国鉄道が営業している内に備前一宮駅に改名されています。
これは全国に一宮の駅名が多かったからではないでしょうか。
一宮の地名はかつての律令国の一宮(その国内で最も社格が高いとされる神社のこと)が置かれた場所によく見られる地名です。
なので一宮の地名は全国各地で見られ、駅名になっているケースも多いのです。
wikipediaで一宮駅を調べると、現在営業中の駅だけでも10箇所もあります。(※一ノ宮も含む)
そしてその中で高松琴平電気鉄以外の9つの駅が旧国名を冠しています。
恐らく中国鉄道も全国に一宮駅が多くてややこしいと考えて旧国名を冠した備前一宮駅と改名したのではないでしょうか。
ちなみに一宮の神社周辺では神社名の方が地名になる事も多く、一宮駅の隣の吉備津駅は吉備津神社(備中国一宮)に由来します。
関連リンク:岡山市北区一宮の地名の由来
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関連リンク
写真:備前一宮駅
写真提供:Googleマップ