TOP>コラム>コラム・岡山の事件簿>16.おい、小池!
『おい、小池!』
徳島・淡路父子殺人放火事件
2001年に徳島県と兵庫県で発生した連続事件に、後年岡山県が深く関わることになります。
事件はまず2001年4月20日に徳島県の県営住宅で発生しました。
火災後の建物から男性の遺体が発見され、さらに翌21日には兵庫県で起きた火災後、先の男性の長男の遺体が発見されました。どちらの被害者も火災で亡くなったのではなく、先に殺害された後に火を放たれたものでした。
そして男性の預金通帳が失われていたことから、強盗殺人事件として捜査が始まりました。
程なくして一人の男性が容疑者として浮上しました。男性所有の自動車から殺害された長男の血痕が発見されるなど、有力な容疑者と見なされましたが、その時には既に行方をくらませており、全国に指名手配されました。
おい、小池!
殺害した上に火をつけるという残忍な犯行は世間の注目を集めましたが、なかなか容疑者の足取りは掴めませんでした。
事件発生から数年後には、指名手配のポスターが容疑者の名前を付して【おい、小池!】と書き加えられたインパクトの強い内容に改められ、再び世間から大きな注目を集めました。
2010年には、有力な情報を寄せると報奨金の対象にもなる事も決定します。
…しかし、その足取りは掴めないまま年月は流れていきました。
発見
事件から11年が経過した2012年、事件の終結は思いもよらない形で訪れます。
2012年、岡山市の市街地にあるマンションの一室で男性が死亡しました。(冒頭のGoogleストリートビューの建物)

岡山市の市街地にあるマンションの一室で、一人の男性が心臓の病気による急死を遂げました。この男こそ、偽名である「小笠原準一」を名乗っていた例の事件の容疑者だったのです。
彼は十年来、年上の女性と同居して暮らしていましたが、同居女性も彼の素性について詳しくは知りませんでした。
警察へ連絡を入れたのは、葬儀を依頼された葬儀社でした。偽名では死亡届を出すことができなかったため、葬儀社が警察へ相談したのです。その相談を受けて警察が改めて死亡した男を調べた結果、彼は徳島・淡路父子殺人放火事件の容疑者であることが発覚しました。
容疑者はすでに死亡していましたが、警察は容疑者死亡のまま書類送検し、捜査を終結させました。重大事件の容疑者が、事件現場からそう離れていない岡山、しかも人通りの多い市街地の中心部に潜伏していたという事実は、人々に大きな驚きをもって受け止められました。
容疑者が見つからなかった理由の一つとして、実際の年齢以上に老けて見えたことが挙げられています。逃亡生活はそれほど心身に負担のかかる過酷なものだったのかもしれません。
関連リンク
画像:容疑者が住んでいた建物
写真:Googleマップ
最終更新日:2025.10.1





