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『奈義町の大日本帝国憲法復原決議』
奈義町でまさかの可決
1969年、奈義町で驚きの議案が可決されました。
その名も大日本帝国憲法復元決議です。
これは読んで字のごとく、日本の憲法を現行の憲法から大日本帝国憲法へと戻すべきだという意見です。
この部分だけを見ると、当時の奈義町の議会が日本を戦前に戻したがっているのか!?と思ってしまいそうですが、それは事実ではありません。
なぜ、憲法を戻すのか?
※この記事を書いている私自身は改憲等について詳しいわけであったり、個人的な意見を持っているわけではないので、この先はその点をご了承の上でお読みください。
現行憲法を無効であるとする考え方があります。奈義町の先述の議案もその考えに基づいています。
簡単に言うと、現行の憲法は正式な憲法というより、戦後に連合軍が日本への占領を行う為に作ったものであり、日本が主権を回復した際に無効となったとする説です。
なので日本独自の大日本帝国憲法に戻るべきだというのです。
もちろん、大日本帝国憲法をそのまま戻すというのではありません。
時代に合わせた適正な改正を行って用いるというのが奈義町の考えでした。
その後
議案の中では、この考えを国会や県に訴えていくという事になっていましたが、残念ながら実際に行われたのかどうかも含め、その後の事はわかりませんでした。
しかし、町議会で憲法に対する意見をまとめていたなんて、凄いですね!
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画像:憲法をイメージしたイラスト
写真提供:イラストAC