『岡山出身!? 神聖天皇』
解説
かつて岡山県出身の天皇がいました。
…と言っても、公式な天皇ではなく自称の天皇です。
その名も神聖天皇です。
現在の美咲町の出身で長岡良子という宗教団体・璽宇の教祖の女性です。
順序的に言うと、昭和天皇の次の天皇です。
昭和天皇は1946年に出した詔の中で、「人間宣言」と呼ばれる天皇が神であることを否定する言葉を残しています。
長岡良子はそれに伴い昭和天皇の神性は自分に移ったとする、まさかの天皇宣言を行い、神聖天皇を名乗りました。
天皇が変わったので、元号も…という事で、新元号の霊寿を掲げました。
本人は農家の家に生まれましたが、自身を皇族と信じていたそうです。
真相は判りませんが、カリスマ性のある人物であった事は間違いないようです。
著名人を始めとする多くの信者を獲得、終末思想を広めていきました。
しかし最終的にそれを警戒したGHQにより、食料管理法違反で逮捕されました。
これは統制物資の米を大量に所持していた為ですが、信者が持ち寄ったものということで不起訴処分になりました。
この時に長岡良子は誇大妄想性痴呆症と診断されています。
こうした出来事も影響してか、以降は宗教団体の規模は縮小し、世間的に目立った活動は見られないまま1983年にお亡くなりになられました。
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