『実は馴染み深い企業、クラレ』
クラレとは
倉敷市で創業した企業、クラレ。
倉敷紡績(クラボウ)社の経営多角化の為に設立された企業ですが、現在は倉敷紡績のグループ企業には含まれていません。
既に本社機能は東京や大阪と言った大都市の拠点に移されていますが、本店は倉敷市に残されています。(現・倉敷事業所)
繊維や樹脂といった、それ自体を顧客に売る製品ではなく、工業製品の中で用いられる部品を手がけるメーカーなので、大手の地場企業のとは言っても余り馴染みがないという方もおおいのではないでしょうか?
しかしクラレの製品は、とても身近に存在し、私たちも使用しているのです。
今回は二つの製品をご紹介します。
エバール
エバールはクラレの主力製品の樹脂です。
非常に高い気体遮断性を持ちます。
その性能を必要とするパイプであったり、自動車のガソリンタンクなどに用いられていますが、実はもっと身近なところでも利用されています。
それがマヨネーズやケチャップなどの容器です。
下のような容器、見た事ありますよね?
マジックテープ
そして二つ目がマジックテープです。
フックとループの二つの部位をくっつけると、簡易的に服の前やポケットに蓋をしたり、カバンなどを閉じたりする事が出来る、便利なアレです。
マジックテープというのは、実はクラレの商標です。
なのでテレビ等で使用する場合は、面テープという呼び方をする事があります。
日本では1960年にクラレが製造を開始した為、もはやマジックテープの呼称が定着しています。
厳密に言えばクラレが製造する面ファスナーがマジックテープなのですが、もはや面ファスナーと言われても何のことだか判らないよ!という方も多いことでしょう。
私たちは知らず知らずの内に、クラレの商品名を日々使っているのですね。