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エスティマルシーダ

エスティマ・ルシーダ

  車の詳細

メーカー:トヨタ
車名:エスティマルシーダ
発売期間:1992年~2000年
(※詳細については正確な情報とは限りませんので、ご了承下さい)

エスティマルシーダと出会ったよ!


 山道をバイクで走行中、茂みの中に車のようなシルエットが見えたので停車して見学しに行ってみました。

エスティマルシーダ サイドビュー
 草をかき分けて進んでみると、そこに佇んでいたのは、一台のエスティマ ルシーダでした。

 トヨタの人気ミニバン、初代エスティマの派生モデルとして誕生したルシーダ。
 その流線形のフォルムは初代エスティマを踏襲しつつも、日本の道路事情に合わせた5ナンバーサイズに収められていたことから、「小エスティマ」の愛称で親しまれていました。
 ちなみに排気量が2リッター以上なので、ナンバープレートは3ナンバーです。

ミニバン普及の立役者


ルシーダの誕生背景

 エスティマ ルシーダが発売された1992年は、まだミニバンというジャンルが出始めたばかりの時期です。
 初代エスティマは斬新なデザインで注目を集めましたが、その大きさに戸惑う人も少なくありませんでした。そこでより取り回しの良いサイズとして投入されたのが、このルシーダです。

 トヨタの販売チャンネルでは、カローラ店で「エスティマ ルシーダ」として、そしてトヨタ店向けには「エスティマ エミーナ」という姉妹車種が販売されていました。当時は街中でどちらかをよく見かけました

時を超えて朽ちる名車

 草がかなり生い茂っていて全体像は見えづらかったのですが、細かな特徴からこのルシーダは1995年発売の中期型であることが分かります。
 翌1996年には後期型が登場し、その後2000年まで販売されましたが、ルシーダもエミーナも、初代限りでその役目を終えました。

 日本のミニバンブームの黎明期に、その取り回しの良いサイズでミニバンの普及に大きく貢献したエスティマ ルシーダ。まさに「偉大な功績」と言えるのではないでしょうか。この山中でひっそりと自然に還りつつあるその姿は、過ぎ去った時代と、車が辿ってきた道を 静かに物語っているようでした。



写真:エスティマルシーダ
写真撮影:岡山の街角から


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