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収容桟橋
収容桟橋とは
前回までで愛生園歴史館の見学は終わりました。
紹介した以外の展示や、期間限定の企画展などもありますが、今回は割愛させていただきます。
園から北に向かっていくと「収容桟橋」があります。
先に邑久光明園の患者桟橋と職員桟橋を紹介しましたが、こちらは長島愛生園の施設です。1939年9月に作られたもので、老朽化してコンクリートが崩れています。 後に隣に浮桟橋が設置されましたが、現在は撤去されています。
施設に収容される人々の為の桟橋で、こちらもやはり職員らは別の桟橋を使いました。
古い橋は残されておらず、真新しい浮桟橋が設置されています。
家族との分かれの地
収容桟橋の隣に「故郷への想い」という石碑があります。
長島愛生園の開園90周年の年に建てられたものです。
患者らはまず一般客とは別の車両で岡山駅にたどり着きます。そこから護送車と呼ばれる車で虫明を訪れ、長島へ渡りました。
家族と一緒にいられるのはここまで。患者とその家族はここで別れを惜しみました。そして入所者はこの桟橋を訪れては故郷や離れて暮らす家族に思いを馳せたのです。
写真:収容桟橋
写真撮影:岡山の街角から
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