岡山名物「えびめし」の全て|その正体と意外なルーツを徹底解説
岡山とえびめし
♪ 岡山県ではこう呼ぶ!
・えびめし
♪ 起源
東京にあったカレー屋の『いんでいら』のメニューを、当時いんでいらで働いていた従業員が暖簾分けしてもらい、岡山に持ち込んで広まった。
♪ 特記事項
本家の味を岡山の味付けにあわせてアレンジしている
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えびめしとは
岡山市街地を訪れると、多くの店で見かける名物料理、それが「えびめし」です。
名前だけ聞くと、エビを使ったピラフやお寿司を想像するかもしれませんが、目の前に現れるのはその想像を裏切る、インパクトたっぷりの真っ黒に輝くチャーハン!
一度食べたら忘れられない独特の風味で、今や岡山の郷土料理として、また専門店の味として広く愛されています。
「えびめし」の意外な発祥地は東京だった!?
岡山の名物としてすっかり定着している「えびめし」ですが、実はそのルーツは岡山ではなく、遠く離れた東京にあります。
その起源は、渋谷にあったカレーハウス『いんでいら』というお店です。
ここで特製のソースを使ったチャーハンとして「えびめし」が開発されました。この「元祖えびめし」は、現在でもカレーハウス・いんでいらのメニューにしっかりラインナップされており、その歴史を今に伝えています。
岡山と「えびめし」の深い繋がり
では、一体どうやって東京生まれの「えびめし」が岡山の顔になったのでしょうか?
「えびめし」が岡山に持ち込まれたのは1966年(昭和41年)のこと。東京の『いんでいら』で働いていた出井達海さんが、暖簾分けという形で岡山市北区奉還町に同名の店をオープンさせました。
そこで提供された「えびめし」は、瞬く間に地元で大好評を博し、『いんでいら』の看板メニューとして定着。
これをきっかけに、岡山市内の様々なお店でも「えびめし」が提供されるようになり、一気に岡山のソウルフードへと成長していきました。
この時できたお店こそが、現在も岡山県内で「えびめし」専門店を展開する人気飲食店チェーン・『いんでいら』だったのです。
本家と岡山、異なる「えびめし」の味の秘密
同じ「えびめし」という名前でも、実は東京の本家『いんでいら』で提供されているものと、岡山の『いんでいら』で提供されているものでは、味が少し異なります。
岡山で店をオープンする際、出井さんは岡山県民の好みに合わせて、元の「えびめし」に独自のアレンジを加えました。そのため、本家の味と比べると、岡山の「えびめし」は多少マイルドな味付けになっていると言われています。
この独自の進化を遂げた「えびめし」こそが、今や岡山を代表する名物料理として、多くの人々に愛され続けている理由なのです。
岡山を訪れた際は、ぜひ一度このユニークで美味しい「えびめし」を味わってみてください。





