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金田一耕助『本陣殺人事件・三宅酒店』

三本指の男が登場したお店


 倉敷市真備町で横溝正史が疎開していた家の近くに、三宅酒店というお店がありました。
 2018年に岡山県に大きな被害をもたらした豪雨被害の影響で、当時のお店の建物は解体されました。

 このお店は本陣殺人事件の印象的なシーンに登場しました。
 三本指の男が一柳家の場所を尋ねると同時に、一杯のお水を頼むというシーンがあります。
 この時に尋ねられた場所というのが、この三宅商店だったのです。

横溝正史ゆかりの店


 実は三宅酒店は本陣殺人事件の舞台になっただけではありません。
 疎開していた横溝正史自身も、三宅酒店を利用していました。

 上の写真にある看板の文字を書いた店主は、子供の頃に疎開宅へ酒を届けに行った事があるそうです。

 自身にとって馴染みのある場所だからこそ、作品の中で三本指の男を際立たせる重要なシーンの舞台に選んだのかもしれませんね。
 ちなみに当時はこのお店の向かい側が岡田村の村役場になっており、地区の中心部だった場所です。



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関連リンク


写真:三宅酒店(2011年時点)
写真提供:Googleマップ


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