豪渓のトイレ
かつての定番、豪渓のトイレ
かつて岡山県総社市の景勝地「豪渓(ごうけい)」の駐車場のトイレが、心霊スポットとして語られていたことをご存じでしょうか?
噂の内容とは?
その噂はトイレの一室の扉に幽霊が出るため、霊を封じ込める目的で御札(おふだ)が貼られている—という話でした。
1990年代頃までは、岡山県内の心霊スポットといえばここ!というほどの“ド定番”でしたが、現在ではその噂もすっかり聞かれなくなっています。
急速に消えた理由は…
実はその理由、とてもシンプルです。
御札がなかったのです。
もしかしたら、本当にごく短期間だけ貼られていたことがあるのかもしれません。
しかし私自身が現地に足を運んで確認したところ、御札はどこにもありませんでした。
現地取材で聞いた“納得の声”
現地で話を聞いた際、バスの添乗員さんの言葉がとても印象に残っています。「豪渓は観光地ですから、トイレにそんな不気味なものを貼るはずがないでしょう?」…たしかに。もはや納得しかありません。
噂の終焉とネットの時代
インターネットが普及する前は、「誰かが言っていた」という不確かな情報でも、まことしやかに語られていました。しかしネットによって「実は違うらしい」という真実が広まりやすくなったことで、虚構の噂は姿を消していきました。
豪渓のトイレもその一つだったのでしょう。
2021年9月時点でネット検索しても、ほとんど情報はヒットしませんでした。
時代の移り変わりと共に、怪談もまた“整理整頓”されていくのかもしれませんね。
旧豪渓秦橋の下の霊って?
豪渓周辺で2003年に高梁川を渡る豪渓秦橋が新しい橋に交代しました。
それまでの古い方の橋は撤去されましたが、橋台の部分は残されています。
その下を通り抜ける道があり、橋台によるトンネルになっています。
橋があった頃に起きた事故で亡くなった女性の幽霊が出るというのですが、元々は橋の上にも出ていた等と情報があやふやです。
私は昔から県内のその手のスポットは好きで見ていましたが、これは初耳です。
そこで調べてみたのですが、この話はどうやら2020年頃に登場したようです。
それ以前は5ch(2ch時代含む)にも登場していないようです。
唯一あるのは2004年の「豪渓秦橋を渡る直前の岩を切り開いたようなL字カーブの方が気味悪い」という書き込みです。
しかし女性の幽霊云々という内容は含まれませんし、書き込みの前後を見る限り、道路の雰囲気について書いているようです。
2003年以前に架かっていた橋で目撃されていた女性の幽霊に関する情報が2020年に突如として登場する…?
知る人ぞ知るスポットだった可能性もありますが、私はこの件は事実ではないのではないかと考えています。





