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意外な真相!? 渋川青年の家の心霊

渋川青年の家の心霊


 岡山県玉野市の渋川海水浴場に隣接する場所に「岡山県渋川青年の家」という研修施設があります。

 岡山県南部の多くの小学校はこの施設で「海事研修」というカッターや地引網を体験学習する宿泊有りの研修を行います。
 私の通っていた学校でも実施されました。
 小学校5年生時で親の同伴無しで外泊するのが初めてという生徒も多く、一部には寂しさに打ちひしがれる生徒もいましたが、概ねは親元から離れてテンションが上がっている方が多かったように思います。

 しかし渋川青年の家には、そんなテンションを打ち砕く恐ろしい噂があります。

・死亡事故の起きた部屋
 まず有名なのが二段ベッドでの死亡事故です。
 渋川青年の家にある部屋のうち、二段ベッドのある部屋で遊んでいた子供が頭から落ちて死亡しました。
 そしてそれ以降、その部屋で幽霊が出るようになったので開かずの間になってしまったというのです。

 生徒には内緒で実はその部屋が今でも使われているという噂もありましたが、私たちは残念ながら布団の部屋でした。

・夜中に動く像
 渋川青年の家のグラウンドに手旗信号をしている像があります。
 この像が深夜になると動いて、日中とは手が逆になっているというのです。

 ネットで今でも噂があるのか調べていると、グラウンドでは他に女性の幽霊が出るという噂も掲載されていました。
 これは私の母校には伝わっていないバリエーションでした。

これが真相か!?


 私が海事研修に行った時は瀬戸内海には珍しい波の高い日で、カッターや地引網といった定番のイベントの多くが部分的に行われるだけになりました。

 急遽の自由時間でぼーっとしていると、暇そうなのが可愛そうと思ったのか当時の担任教師が私に渋川青年の家の心霊現象のネタバレのような話を聞かせてくれました。
 決してそれが渋川青年の家の真相と言うわけでは有りませんが、記事を作成した時点でネット上に無かった説なのでご紹介させていただきます。

 まずベッドの話し。
 これはまだ一般家庭では布団で寝るのが一般的だった時代、海事研修で初めてベッドを使う児童も多かったそうです。
 なのでベッドで遊ぶ事の危なさを伝える為に死亡事故の話しが作られたというのです。

 そして旗信号の像については部屋を抜け出してウロウロするのを防ぐ為に、外で目につく像にそういう怖い話を作ったそうです。
 つまり怖い作り話をすることで、子供たちにいい子で過ごして貰うようにしていたというのです。

 今になって思い返してみれば、心霊ネタであまり盛り上がりすぎないように釘を差すような、いかにも教師的なメッセージのようにも思えます。
 しかしさもありなんと思う部分も…?

 「信じるか信じないかはあなた次第です」といったところでしょうか。


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写真:廃墟の幽霊

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