内山下小学校の首無し幽霊
内山下小学校の首無し幽霊
2001年に統廃合により閉校された岡山市立内山下小学校には、かつて首無しの幽霊の噂があったそうです。
内山下小学校は1933年から1937年にかけて三期に分けて工事が行われ、当時はまだ珍しい鉄筋コンクリートの新校舎になりました。
これが現在も残されている校舎です。
この工事の途中でセメントに生き埋めになって亡くなった作業員が居たそうです。
コンクリートの中から発見された二人の遺体の首は失われており、どれだけ探しても見つかりませんでした。
そのまま工事が終わり学校が使われるようになると、夜な夜な二人組の首無しの幽霊が現れるようになりました。
後日談
この話しには後日談があります。
ある時、学校の職員が校舎内を夜の見回りをしていたると幽霊が出てきました。
そのまま幽霊の様子を固唾を呑んで見守っていたところ、幽霊は床を掘り返していたのですが、「あった」と声を上げました。
そしていつの間にか幽霊には首が戻っていたのだとか。
二人の作業員は亡くなった後も、自分たちの首を探していたのです…!
それ以後、幽霊は目撃されることはなくなったそうです。
実際に工事中に犠牲になった方が居たのかは確認できませんでした。
しかし子どもたちの間でそういう噂が流れたので、教師がそれを上手くもみ消すようなお話を流した…そんな感じだったのではないでしょうか。
※建物への不法侵入などはしないようにお気をつけください。
※出典『岡山伝説紀行』立石憲利(P162)