
聖域に満ちる台所の香り、油地蔵
詳細
所在地:津山市小原
名称:油地蔵
駐車場:無し
津山市小原の「油地蔵」
岡山県道68号沿いの歩道の一角に小さな祠があります。
これが世にも珍しい「油地蔵」です。
中に入ると正面に大きな地蔵がありますが、よく見ると湿ったように見えます。

全国で散見される油をかけることでご利益をいただけるタイプのお地蔵様です。
上から油をかけられているので、湿っているように見えたのです。普段かけるのに用いているのは調理用の油のようで、祠の中に入ると、調理中の台所を想起させるような独特の香りがあります。
油地蔵の歴史
周辺の古い歴史を記した作陽誌によると、この地蔵はかつて当地にあった香華寺の遺物と考えられているようです。
年代としては室町時代、寺や地蔵に対する信仰が盛んだった時代に作られたものと見られています。一般的に見られる地蔵よりもやや大型なのは、信仰が盛んな時代の名残なのでしょう。
寺が廃寺になった後も地蔵のみが残り続けたようで、江戸時代までは風雨にさらされていましたが、現在のような祠を作って祀るようになりました。
明治時代に大改修が施され、現在に至るまで人々の信仰を集めています。
私の訪問時には防犯カメラも取り付けられており、今も尚人々の手による管理が行われていることを感じました。
ちなみに文化財指定は行われていないようで、県の文化財に指定されている勝央町の油地蔵を例に出し、小原の油地蔵も保存を要する文化財であることを強調していました。

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関連リンク
写真:小原の油地蔵
写真撮影:岡山の街角から
最終更新日:2026年7月7日



