平安杉(吉備津彦神社)
詳細
所在地:岡山市北区一宮1043(吉備津彦神社境内)
平安杉
岡山市の吉備津彦神社の境内に平安杉という御神木があります。
樹齢は約千年と言われている大きな杉です。
この杉には龍が宿るという伝説があります。
ここまでなら各地の神社に伝わるよくあるご神木です。
しかし平安杉には驚くべき大きな特徴があります。
火災と平安杉
ページ冒頭にある平安杉の写真を見て、違和感の良い兎なものを感じた方もおられるのではないでしょうか。
平安杉は真ん中の辺りで木の皮の色が変わります。
これは木を治療した際にモルタルで埋めた跡です。
平安杉は1930年に起こった社殿の火災の際に、熱を受けて幹の半分が枯れてしまいました。
後に枯死や倒れる危険が出てきたので、空洞化していた内部の腐敗している部分を取り除くと同時に、木の中に鉄筋の支柱を埋め込んで木を強化しました。
モルタルはその名残なのです。