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人の死を悼む桜・宗堂桜
詳細
■ 開花時期
4月中旬
ソメイヨシノか
ら一週間以上遅れた頃が開花時期とされる。
■ 場所
岡山市東区瀬戸町宗堂・妙泉寺跡周辺
■ 料金
無料
宗堂桜
岡山市東区瀬戸町に宗堂桜という珍しい桜があります。
花自体は小ぶりですが、60枚ある花弁の内の20枚が反転し ており、開ききらないまま咲く為、ふっくらと膨らんで見えるのが特徴です。(冒頭の写真参照)
他の桜とは違う重厚な雰囲気の花は高い人気を誇ります。
開花時期は4月の中旬頃で、ソメイヨシノが咲き始めてから 10日ほど遅れて咲き始めま す。
花の見頃の時期には桜祭りも開催されます。
宗堂桜を見る事が出来るのは、岡山市東区瀬戸町宗堂の妙泉寺跡周辺です。
妙泉寺と宗堂桜の伝説
妙泉寺には宗堂桜が誕生に関する悲しい伝説があります。
廃寺となった妙泉寺は、日蓮宗不受不施派とい う宗派のお寺でした。
日蓮宗の古い考えを引き継ぐ宗派で、他宗派からのお布施も受けない、供養もしないという立場を採っています。
この考え方は時の権力者と衝突する事が少なくなく、江戸時代には禁教とされ、弾劾されるようになってしまいました。
妙泉寺も弾劾を受けており、住職は毒殺されてしまいました。
この時に絶命したのが桜並木の場所で、普通の八重桜だった桜がその死を悼んで花を全て開かない現在の宗堂桜に変化したと言われてい ます。
寺院跡には現在も住職(日鏡)の墓が残されています。