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岡山の夏の風物詩・奈良茶
岡山の奈良茶
無くなった理由:競合が増えて廃れた
所在地:岡山市北区京橋周辺
期間:江戸時代~大正時代頃
岡山の奈良茶
かつて岡山市に奈良茶という夏の風物詩のようなイベントがありました。
納涼会のような催しで、最盛期には多くの出店だけではなく寄席なども出て賑やかに行われていました。
江戸時代に京橋の辺りでお茶漬けを出す店が出来た事が起源です。
そのお店で出されたのは豆ご飯のお茶漬けに奈良漬けを添えたメニューでした。
奈良茶の名称はその事に由来します。
前述のように出店などが増えるようになると、やがて京橋を中心とした賑わい自体を指して奈良茶と呼ぶようになりました。
最盛期は相当な賑わいだったようで、親戚の慶事で岡山を訪れていた文豪・夏目漱石はその様子を小不夜城と表現しています。
衰退
それほどの栄華を誇った奈良茶ですが、徐々に様子が変わります。
京橋以外の場所でも納涼のイベントが開催されるようになると、奈良茶の客も減少していきました。
そして奈良茶は大正時代の内には、すっかり衰えてしまったそうです。
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写真:お茶漬け
写真提供:イラストAC