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不受不施派への迫害と實成寺

詳細

名称:福昌寺・福成寺
所在地:
和気町藤野348
宗派:日蓮宗
駐車場:有り

不受不施派への迫害と實成寺


 和気町藤野の實成寺は江戸時代に行われた日蓮宗不受不施派への迫害の歴史を持つ寺院です。
 實成寺の場所には1666年まで、福昌寺という不受不施派の寺院がありました。
 しかし当時の岡山藩主・池田光政が実施した寺社整理の為に廃寺になりました。

 日蓮宗の不受不施派は法華経を信仰しない者からの施しを受けないという、日蓮宗の昔ながらの考えを守る宗派です。
 しかしこの考え方は時の権力者にとって都合が悪く、江戸時代には禁教として迫害を受けました。

 岡山は「備前法華に安芸門徒」と言われるように、昔から日蓮宗の信者が多く、相対的に不受不施派の信者も多くいました。その為に江戸時代の迫害は全国的に見ても徹底したものでした。
 福昌寺が廃寺になったのもその為です。

 これに行為して寺の僧・乗仙は抗議の為に、寺のそばの空き地で薪に火をつけ、その中でお経を唱えながら自害しました。
 その後、福昌寺の再興は叶いませんでした。しかし津高にあった實成寺の移転が認められて現在に至ります。

池田光政の寺院整理


 前述の通り池田光政は1666年に大規模な寺社整理を実施しています。
 寛文の社寺整理などと呼ばる事業です。

 不受不施派は幕府による禁制という流れがありますが、そもそも儒教に傾倒していた光政が仏教を嫌っていた事が大規模な寺社整理に繋がったのではないかという見方もあるようです。
 当時の制度である寺請制度を独自に神職請制度に変更といった事からもその片鱗が伺えます。

 関連リンク:日蓮宗不受不施派の祖山・妙覚寺

  

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写真:實成寺
写真提供:Googleマップ

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