倉敷天文台
詳細
■ 倉敷天文台
■ 所在地:倉敷市中央2-19-10
■ 国指定:登録有形文化財(スライディングルーフ観測室)
市指定:重要文化財(反射望遠鏡)
■ 関連リンク:公式サイト
日本初の民間天文台
倉敷市の市街地に天文台があります。
一般的に天文台は空を見るのに妨げになる照明などがない場所にありますが、倉敷天文台は賑やかな市街地に設置されています。
天文台が作られたのは1926年です。
当時はまだ倉敷の中心部と言えど、天体観測が充分出来たのです。
倉敷紡績の重役で倉敷町時代の町長も務めた原 澄治が出資し、日本では初の民間天文台として誕生しました。l
研究者以外でも使用できるように公開された天文台としても日本初です。
倉敷天文台が移転せず現在まで残され続けているのは、そうした歴史を重んじての事でもあるのです。
空に科学する兵士
倉敷天文台は生涯で11の新星と12の彗星を発見した世界的な天文家である本田 実が主事を務めた事が知られています。
本田は戦争に召集された際にも戦地で敵軍が残したレンズを用いて望遠鏡を作り天体観測を行いました。
その際に新発見ではなかったものの彗星を発見しており、新聞で空に科学する兵士として大きく取り上げられました。
1990年に死去、倉敷市の名誉市民に指定されています。