チグハグ!?大原橋
詳細
大原橋
所在地:岡山市北区玉柏
料金:無料
竣工:1942年
定休日:24時間通行可
駐車場:なし
チグハグな見た目に隠された大原橋の歴史
特徴的なつくりの大原橋
岡山市北区玉柏を流れる旭川に架かる大原橋は、その特徴的な見た目から、訪れる人々の目を引きます。牟佐(む さ)方面へ向かって橋を渡ると、最初は鉄橋ですが、途中で突然、鉄筋コンクリート製の橋へと切り替わるのです。
この「チグハグ」な構造は、単なる修繕の跡ではありません。実は、これは一つの計画に基づいて建設された橋の、 深い歴史を物語っています。
戦時中の鉄不足が奇跡を生んだ
大原橋の建設は1934年(昭和9年)に始まりました。この年、室戸台風が岡山県を襲い、それまで架かっていた 木製の橋が流されてしまったため、その代わりとして新しい橋が計画されたのです。
当初の計画では、橋全体を鉄橋として建設する予定でした。しかし、その後の太平洋戦争の勃発が、橋の運命を大き
く変えます。戦時中の鉄不足が深刻化したため、建設途中で計画が変更され、残りの部分を鉄筋コンクリート製にせざ
るを得なくなったのです。
予期せぬ「日本一」の誕生
この予期せぬ計画変更によって誕生した鉄筋コンクリート製の部分は、「鉄筋コンクリートローゼ橋」という形式 を採用しています。そして、このローゼ橋が、大原橋では驚くべきことに9つも連なっています。
特筆すべきは、戦前に建設された鉄筋コンクリートローゼ橋で、これほど多くの連を持つのは日本一だということ です。
意図せずコンクリートの橋に切り替わった大原橋ですが、その「怪我の功名」とも言える経緯が、図らずも日本一の記録をもたら しました。この独特な見た目の背景には、日本の近代史が刻まれており、単なる交通インフラ以上の歴史的価値を持つ橋と言えるで しょう。




