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地名の由来:岡山ライン(旭川)
岡山ラインとは?
岡山市の古い観光案内を読むと、「岡山ライン」というスポットが紹介されていることがあります。
「岡山ライン」とは、特定の地点ではなく、旭川のうち岡山城と後楽園の間を流れる美しい区間を指す、観光目的で名付けられた愛称です。
観光名としての響きや印象を重視したこの言葉は、旭川のかつての風景に由来して名付けられています。
地名の由来
「岡山ライン」の名前の由来|ライン川との共通点
「岡山ライン」の名前はヨーロッパを流れるライン川(特にドイツ国内の区間)に由来しています。
旭川のこの区間は、両岸を木々に囲まれ、かつては小型ボートが行き交う風景が広がっていました。
その様子が、ライン川の風景とよく似ていたため、「岡山のライン川」という意味を込めて、「岡山ライン」と呼ばれるようになったのです。
現在の岡山ライン|観光地としての役割と類似の愛称事例
現在では「岡山ライン」という名前は使われていないものの、岡山城と後楽園を結ぶ旭川沿いの景観は、今もなお観光名所として親しまれています。
また、一時期は途絶えていたボートも桃の形をしたユニークな物が活発に行き来するようになり、再びライン川を思わせるような景観が蘇りました。

岡山県内には同様に、風景を外国の名所になぞらえた愛称が他にもあります。
その代表例が瀬戸内市牛窓町の「日本のエーゲ海」です。こちらも観光目的で名付けられた名称で、地中海の風景を思わせる美しい海と空が魅力となっています。
もし「岡山ライン」が現在まで定着していれば、「日本のエーゲ海」と並ぶ名物観光ネーミングとして知られていたかもしれませんね。




