『銭を焼く風』
岡山市北区・京橋で起きた「銭を焼く風」騒動とは?
「銭を焼く風」とは?
「銭を焼く風」という言葉を聞いて、どのような現象なのか気になる方も多いでしょう。これは文字通り焼かれた銭(藩札)の燃えカスが風に舞った状態を指します。そしてその風を浴びると縁起が良いと考えられ、かつて岡山でちょっとしたトラブルが起きたのです。今回はそんな出来事を紹介していきます。
なぜ藩札が焼かれたのか?
単にお金を焼く…というと、現在では犯罪になってしまいます。が、ご安心ください。これはもっと古い時代の出来事です。明治時代に入り、日本の貨幣制度が大きく変わます。
その中で従来の藩札が新紙幣へと切り替えられました。各藩ごとに通貨(藩札)が用意されていることで、貨幣価値が異なってしまっていた状態を、統一するための処置でした。
同じ日本でありながら、他の藩に行くと貨幣の価値が異なり、まるで現在の円ドルのように交換レートや、その価値の上げ下げが発生して効率が悪かったのです。
これに伴い旧藩札は使用できなくなり、焼却処分されることになったのです。
縁起を担いで人々が集結
当時の人々は燃え上がる銭の灰が舞う風を浴びることで福を招くと考えました。その結果、現在も岡山市街地に架かる「京橋」周辺に多くの人々が集まり、「銭を焼く風」を浴びようとしたのです。
確かに大量の紙幣が焼却処分されている現場に立ち会う機会なんて珍しいですし、時代柄とは言えそれが屋外だったことも騒動に関わっています。
現在の感覚でいえばSNSに投稿しようと、スマホを持った人々が集まってくるような状態だったのでしょう。
通行止め!
この時にどのくらいの人々が集まったのかの詳細なデータは、残念ながら見つけられませんでした。
しかし余りの人の多さに京橋は通行止めになるほどだったそうです。
かなりの人が集まったことが想像できます。
焼かれた紙幣の数はなんと587万枚。
この風に当たった人たちが、後に金運に恵まれたかどうかは不明です。
京橋周辺の歴史を訪れる際には、このユニークなエピソードや、人々の狂乱ぶりを思い出してみてはいかがでしょう。
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画像:『現在の京橋』

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