TOP>コラム>コラム・岡山の事件簿>50.非破壊検査被曝事件

『闇に葬られかけた被曝事故と、管理の代償』
出来事のあらまし
1971年に日本非破壊検査㈱水島事業所で、作業員だった少年5名が被曝する事故が起こりました。
非破壊検査とは文字通り物を壊すことなく、建造物などの劣化や欠陥といった状況を調べる検査方法です。
この検査には放射線を入射する方法も用いられています。
しかし放射性物質の扱いはずさんな状態で、作業員の少年たちは放射性線源であるイリジウム-192を素手で持つなどしていました。
事態の発覚
そのような作業を続けていので、少年たちには徐々に放射線による症状が出始めていました。彼らはそれを不気味に感じて離職していましたが、告発などは行わなかった為に事態が世に出ることはありませんでした。
しかし退職した少年の一人がシンナーで補導された事で事態が発覚します。
少年の対応をした警察官が少年に放射線障害の症状が出ている事に気づき、捜査が行われました。
その後…
警察による本格的な捜査が進むと、水島事業所における驚くべき管理の実態と、少年たちが受けた深刻な被害の全貌が次々と浮き彫りになりました。
さらに、この事件の波紋は水島一極にとどまらず、調査の手が全国の同種事業所へと伸びる中で、各地に同様のずさんな事例が潜んでいることが次々と発覚します。
産業界における放射性物質の圧倒的な危険性と、徹底した管理体制の構築がいかに急務であるかを社会全体に突きつける、巨大な社会問題へと発展していったのです。
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写真:放射性物質のイラスト
写真提供:イラストAC
最終更新日:2026.8.6




