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犬養毅

岡山県出身の総理大臣ランキング

岡山県出身の総理大臣は?


 日本の政治家のトップである内閣総理大臣。
 岡山県からは何人の総理大臣が出ていて、全国的に見ると多いのか少ないのかを調べてみました。

総理大臣輩出ランキング TOP8


 まず全都道府県でどれくらいの総理大臣を排出しているのか調べてみましょう。
 参考にしたのは都道府県の様々なランキングを紹介する「地域の入れ物」様です。第100代内閣総理大臣(岸田文雄)就任時点の数字です。

1.東京都:14人
2.山口県:8人
3.岩手県:4人
4.(以下、同率)群馬県、石川県、京都府、鹿児島県:3人
8.(以下、同率)岡山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、福岡県:2人

 岡山県は全国8位、2人の総理大臣の出身県です。出身者がいない県も多く、2人でも意外と上位にランクインしています。

どんな総理?


 岡山県出身の総理大臣はどのような人なのか見ていきましょう。

・犬養 毅
 岡山県初の総理大臣は第29代の犬養 毅です。
 現在の岡山市北区出身です。
 五一五事件で暗殺された事もよく知られていますね。その際の発言とされる「話せば分かる」は今でも有名なフレーズです。

関連リンク:五一五事件と犬養 毅の生家

・平沼騏一郎
 2人目は第35代の平沼騏一郎です。
 現在の津山市出身です。
 ドイツと軍事同盟を討議している最中に独ソ不可侵条約が締結されるなど、外交は一からの見直しが必要になり「欧洲の天地は複雑怪奇」という言葉を残して退陣しました。
 余談ですが歴代総理の中で内縁関係を含めると唯一の結婚歴が無い総理という変わった記録を持っています。(第101代時点)

関連リンク:平沼騏一郎の珍記録

ちょっと待て! 第三の男


 ここまで読んで「一人足りないぞ」と感じた人もおられるのではないでしょうか。
 岡山には第三の男、橋本龍太郎がいるはずであると。

 実はネット上に数ある総理大臣輩出地のランキングでも橋本龍太郎の扱いは異なっています。今回参考にした地域の入れ物のように除外して2名とする場合と、加えて3名にする場合があります。

 橋本家は総社市の旧家ですが、大日本麦酒で知られる実業家の卯太郎の代で東京に移住しています。その孫に当たる龍太郎は渋谷で生まれ育ちました
 父・龍伍が政治家を志した時に橋本家に縁の地である岡山を選挙区とし、その急逝により後継者になった龍太郎も岡山二区から出馬しました。

 この時に選挙で有利になるように、出身地を総社市としたのです。これは官邸の公式サイトにある歴代総理大臣のプロフィールでも同様で出身地は「岡山県」になっています。(※別記事での出生地は東京)
 しかし一般的な考え方では明らかに東京出身です。この扱いによってランキングにブレが生じてしまうのです。

実はもう一人…

 橋本龍太郎と異なり全くのランク外ではありますが、岡山県にはもう一人内閣総理大臣になれるはずだった人物がいます。
 岡山市出身の宇垣一成です。

 組閣の大命を受け、後は組閣をするだけという段階でした。軍縮を行っていた事が反発を買い、陸軍が陸軍大臣に人を出しませんでした。
 時機悪く軍部大臣現役武官制度が存在しており、陸軍の意向を無視することが出来なかったのです。(※現役武官しか陸海空の大臣に就任できない事を定めた制度)
 これにより宇垣内閣は流産となり、総理大臣となることは出来ませんでした。


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写真:犬養毅
画像提供:イラストAC

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