『大迷惑!? 武士の耐暑訓練』
武士たちの耐暑訓練
1792年に岡山藩で仲のいい武士たちが揃って、耐暑訓練を行いました。
夏に戦が起こった時に備えて、暑い最中に家に伝わる甲冑を纏って闊歩するという内容です。
とは言っても、実際は暑さがやや収まった夜に行われました。
その内容も夜の岡山を歩きながら食事をしたり、詩歌を楽しんだり…と、訓練とは程遠い優雅なものだったそうです。
平和な時代らしい出来事ですが、実はこれが大騒ぎに発展しました。
曹源寺より、緊急事態だ!
実はこの優雅な耐暑訓練を目撃した人が居ました。
曹源寺の僧侶です。
事情を知らない彼は、謎の甲冑を纏った団体に大変驚いたそうです。
たまたま住職が留守にしている日だったので、それを狙って不審者が襲撃をかけに来たのではないかと考えたのです。
そして寺に戻ると、鐘を撞いて近隣住民に助けを求めました。
この時、当の本人である武士たちも何の騒ぎだろうかと、寺に立ち寄っていたそうです。
いや、犯人はあなた達ですから!
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画像:『武士』
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