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『怪奇!?豆餅事件』
豆餅が謎のブーム!?
明治時代の岡山県で、急に多くの人々がこぞって豆餅を作り、食べるという出来事が起こりました。
もちろん豆餅ブームが訪れたというわけでもないですし、食糧難でコメの代わりに豆餅を食べたという事でもありません。
この出来事は当時の新聞記事にも掲載されています。
とんでもない噂が広まった結果の出来事だったのです。
死にたくなければ餅を食え!
当時、広まった噂は下記のようなものでした。
人獣混合の生き物が誕生し、このままでは人類の7割は死滅してしまう。
しかし豆餅をついて食べれば、助かることが出来る。
……。
これは迷信じみた出来事が信じられているような大昔の出来事ではなく、明治時代の事です。
しかし何故かこの噂は多くの人に信じられたのです。
やがて新聞で取り上げられるようになると、まるで豆餅ブームが訪れたかのように、人々は豆餅を食べ始めました。
真相は…?
真相は謎のままです。
商売上手な餅屋が広めたのか、はたまた謎の予言者が本気で広めたのか…。
結局、人獣混合の生き物が町に現れて、豆餅を食べなかった人々に何かしらの被害が出たという記録もないようです。
もちろん、信じていた人々も豆餅を作って食べただけなのでさしたる被害もなかった事でしょう。ただただ、妙な記録が新聞の片隅に残されただけなのでした。
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画像:美味しくて命を救う!?豆餅
写真提供:イラストAC