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『恐怖の眠り病!?』
恐怖の眠り病
かつて岡山県を中心に流行し、眠り病と呼ばれて恐れられた病気がありました。
これは当時は原因不明だった頃の日本脳炎の事です。
発熱や嘔吐といった症状の後に、意識障害を起こして意識不明に陥ってしまう事から眠り病と呼ばれました。
致死率は30%。
死に至らない場合でも脳への後遺症が残る確率が高い病気でした。
林 道倫
日本脳炎の治療に関して大きな成果をあげたのが、岡山医科大学(現在の岡山大学医学部)でした。
原因となるウィルスや、蚊を媒体として感染することを突き止めたのです。
その中心となった人物が、林 道倫で、岡山大学の初代学長です。
日本脳炎のウィルスを猿へ移植するなど、後の研究の礎となる成果を挙げました。
現在ではワクチンが開発されており、発症者は非常に少なくなっています。
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写真:蚊
写真提供:イラストAC