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『風評被害!中国食品工業』
中国食品工業
2007年に岡山市の中国食品工業という食品会社が倒産しました。
一般的に珍味などと呼ばれる、海産物を用いたお酒のおつまみや佃煮などを製造していました。
東方食聞録シリーズなど、テレビCMが放送された人気シリーズを覚えている方も少なくなのではないでしょうか?
その倒産は意外な所から飛び火した風評被害によるものでした。
風評被害
2000年代の前半、日本では中国から輸入されてくる食品の安全性に関して様々な問題が発覚して大きなニュースになっていました。
その為、中国製の食品に対して消費者の間に不信感がありました。
ここで問題になったのが同社の会社名です。
中国食品工業という社名は、言うまでもなく岡山県も含む5県を含む中国地方に由来しています。
しかし中国と名前のついた会社の食品ということで、中国産の食品と結び付けられてしまったのか、売上が急落していきました。
翌年にカネナカ食品として会社を再スタート、2017年に兵庫県の井上食品と合併しました。
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写真:佃煮のイメージ図
写真提供:イラストAC