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『奥津の大火:温泉街を「全滅」させた大火災』
奥津の大火とは
長い伝統を持つ美作三湯の一つである奥津温泉の温泉街。
しかしこの温泉街にはその歴史に反して江戸時代から伝わるような古い建物があまり見られません。
これには大きな理由があります。
それは1926年(大正15年)に発生した「奥津の大火」と呼ばれる大規模火災です。当時の新聞が温泉街一帯を「全滅していた」と表現するほどの火災であり、その被害額は現在の貨幣価値で1億5千万円にも上るとされています。
この火災は、現在に至るまで奥津温泉周辺で発生した中で最大の火災であり、この時に多くの古い建物が失われてしまったのです。
火災の原因と町の再建
火災の原因は、温泉旅館である錦泉楼の炊事場の煙突から舞い上がった火の粉でした。
火災当日は風が非常に強く、火の手は一気に温泉街全体へと広がりました。
幸いにも死者は出ませんでしたが、前述の通り「全滅」という表現が用いられるほど、温泉街は焼き尽くされました。その後、全国から義援金や救援物資が集められ、奥津温泉は復興へと向かい始めました。
ちなみに火災の原因となった錦泉楼は、現在の人気旅館「奥津荘」の前身です。同社の公式サイト内でも、この歴史的な大火災について触れられています。
関連リンク
写真:奥津の風景
写真提供:ゲタゲタさんによる写真ACからの写真
最終更新日:2025.10.1





