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キャンディ

『いがらしゆみこ美術館と著作権』

あれ、あの作品は?

 倉敷美観地区の一角に、周辺とはやや雰囲気の違うカラフルな建物の"いがらしゆみこ美術館"があります。
 いがらしゆみこさんの作品に登場するようなお姫様のコスプレが体験出来たり、ピンク色のカレーが食べられたりと、多くのお客さんで賑わっています。

 しかし、この美術館にはいがらしゆみこさんの代表作の一つであるキャンディ・キャンディの展示が一切ありません。
 物販でも同様です。

 実は開館当初はこのような事はありませんでした。
 作品も展示され、関連商品も販売されていたのです。

裁判とキャンディ・キャンディ

 倉敷に美術館が出来たのは2000年の事ですが、その時にキャンディ・キャンディを巡って裁判が起こっていました。

 キャンディ・キャンディは水木杏子(名木田恵子)さんが原作を、いがらしゆみこさんは作画を、それぞれ分担して作られた作品です。
 いがらしゆみこさんは、作品の原作部分に関する著作権は水木杏子さんにあるが、漫画の部分は自分に著作権があると考えていました。
 なので水木杏子さんの許可は得ずに、関連商品を許可していたのです。

 しかし水木杏子さんはキャンディ・キャンディの漫画については、原作の二次的著作物であると主張しました。
 そして裁判では水木杏子さんの主張が認められました。
 いがらしゆみこさんがキャンディ・キャンディの関連商品の販売や、美術館での作品の展示を行う為には、原作者である水木杏子さんの同意が必要とされたのです。

 こうした事情があった為に、いがらしゆみこ美術館からキャンディ・キャンディは無くなってしまったのです。
(※原作と作画の関係については、作品ごとに判断されるものです。キャンディ・キャンディの制作についてはこのような判断がなされたものです)


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写真:著作権に引っ掛からないタイプのキャンディキャンディ
写真提供:イラストAC


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