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山陽路殺人事件 舞台探訪
女流ミステリー作家として、死後なお人気を誇る山村美紗さん。
その作品の多くは京都を中心としていますが、倉敷を舞台とした作品もあります。
今回は『山陽路殺人事件』の中で登場した岡山の景色をご紹介します。
観光地
久し振りに再開した学生時代のグループが訪れた倉敷美観地区で立ち寄った美術館は、大原美術館です。

西洋美術に特化した美術館としては、日本でも最古の部類に入る美術館で、主人公たち一行も、著名な彫刻などを楽しんでいきました。
日本にあるのが奇跡と称される作品もあるなど、美観地区の観光スポットとしては高い人気を誇ります。
その他には、岡山後楽園や林原美術館へも立ち寄りました。
美術館、博物館が多い岡山の観光では定番のコースですね。
瀬戸大橋
岡山と香川を結ぶ瀬戸大橋も作品中に登場しました。
今回の作品においては、犯人のアリバイトリックに結びつく重要な場所です。

他に交通手段としては、やくも3号も登場しています。
岡山一番街で買い物
一行がお土産を購入したりするのに立ち寄ったのは、JR岡山駅の地下に広がる岡山一番街です。
岡山市の市街地は地下の方が賑わっていると言っても過言ではないほど、地下街が発達しています。
一行は祭り寿司を食べ、お土産に備前焼のコーヒーカップ、津山の郷土人形、吉備団子、大手まんぢゅうを購入しています。

津山の郷土は商品名は出てきませんが、津山ねり天神だと思われます。
他のお土産は岡山では定番のアイテムです。ちなみに備前焼は手榴弾の素材にも採用されるほどの強度なので、早めに買っても割れる心配は少ないです。

一番街から出た際には路面電車も見ているので、駅から桃太郎大通りに向かって進んだのでしょう。
宿泊場所
岡山では二箇所の宿泊場所が登場しています。
まず一箇所目は美観地区内の旅館で、こちらは旅行をするグループの中の一人が、その旅館の娘であるという設定でした。
倉敷美観地区の中にあるという仮定をすると、吉井旅館、旅館くらしき、料理旅館 鶴形…辺りがモデルになっていそうです。
そして二箇所目は、岡山駅前の日本旅館です。
駅前にホテルは数多くありますが、日本旅館は殆どありません。駅から少し離れますが紬屋旅館くらいでしょうか。
しかし過去に存在した施設なら山佐本陣が思い浮かびます。
この本が発表された頃は営業していましたし、有力候補ではないでしょうか。
…と、こんな具合でした。
山陽路殺人事件を持っておけば、推理小説が観光ガイドに変わるかも…!?