トップ > 十禅寺山の王に会いに行く
玉野市・日吉神社
■ 日吉神社とは
以前、インターネットで見かけてから、ずっと興味を持っていた神社があります。
それが玉野市の十禅寺山にある日吉神社です。
日吉神社というのは滋賀県にある日吉大社を分霊した神社の事で、全国に日吉神社や別名の山王神社として2,000社ほどあるのだそうです。
祭神は大己貴神(大国主命)と、大己貴命です。
農業も含む産業の神としても知られ、玉野市の日吉神社は害虫除けの神様として分霊されたと伝えられています。
■ 繁栄と衰退の歴史
現在ではこの日吉神社は、少し離れた場所までしか車で来れない山の奥にある事から、現在では余り参拝に来られる方もいないようですが、江戸時代には非常に繁栄しており、西の由加山、東の山王(日吉神社)と言われる程だったそうです。
十禅寺山は山岳仏教が盛んで、寺院が建ち並び、それらの寺院を中心として、集落が出来ていたそうです。
現在では寺院は廃寺になり、人家もなくなっていますが、峰の名前として当時の寺院の名称が残されており、往時の賑やかさを思わせます。
この日吉神社はそれらのお寺の一つである『十禅寺』の鎮守だったそうです。
■ 衰退から、再整備へ
そうして寺社の衰退と共に、余り手が入れられる事もなくなっていた十禅寺山に、再び人が集まり始める契機となる出来事が起こります。
神社のある辺りも含む瀬戸内海一帯が国立公園に指定された際に、展望が良い場所である事から、神社付近の道が再整備されたのです。
これによって、現在でも神社へ参拝し易い環境となりました。
今回は、ちょうど桜の季節という事もあるので、花見を兼ねて十禅寺の山王様…略して十禅寺の王に会いに行ってきました!
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写真:『鳥居に刻まれた神社の名前』
撮影:岡山の街角から
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