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参道

玉野市・日吉神社

 日吉神社とは
 以前、インターネットで見かけてから、ずっと興味を持っていた神社があります。
 それが玉野市の十禅寺山にある日吉神社です。

 日吉神社というのは滋賀県にある日吉大社を分霊した神社の事で、全国に日吉神社や別名の山王神社として2,000社ほどあるのだそうです。
 祭神は大己貴神(大国主命)と、大己貴命です。
 農業も含む産業の神としても知られ、玉野市の
日吉神社は害虫除けの神様として分霊されたと伝えられています。

 繁栄と衰退の歴史
 現在ではこの日吉神社は、少し離れた場所までしか車で来れない山の奥にある事から、現在では余り参拝に来られる方もいないようですが、江戸時代には非常に繁栄しており、西の由加山、東の山王(日吉神社)と言われる程だったそうです。
 十禅寺山は山岳仏教が盛んで、寺院が建ち並び、それらの寺院を中心として、集落が出来ていたそうです。
 現在では寺院は廃寺になり、人家もなくなっていますが、峰の名前として当時の寺院の名称が残されており、往時の賑やかさを思わせます。

 この日吉神社はそれらのお寺の一つである『十禅寺』の鎮守だったそうです。

 衰退から、再整備へ
 そうして寺社の衰退と共に、余り手が入れられる事もなくなっていた十禅寺山に、再び人が集まり始める契機となる出来事が起こります。
 神社のある辺りも含む瀬戸内海一帯が国立公園に指定された際に、展望が良い場所である事から、神社付近の道が再整備されたのです。
 これによって、現在でも神社へ参拝し易い環境となりました。

 今回は、ちょうど桜の季節という事もあるので、花見を兼ねて十禅寺の山王様…略して十禅寺の王に会いに行ってきました!
 

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写真:『鳥居に刻まれた神社の名前』
撮影:岡山の街角から


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