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登山道9合目の分岐地点
■ 嵶とは
十禅寺山の9合目『向嵶』です。
ところで『嵶』という言葉は余り聞きなれない言葉ですね。
岡山の地名で散見される言葉で、『峠』の事を指します。
峠という言葉の語源に『たわむ』が転じて出来た言葉だとする説がありますが、もしかするとよりその語源に近い形で使い続けられている言葉なのかもしれませんね。
登山道の登り口周辺で紹介していましたが、ここまで車道が通っています。
今回通ってきた登山道と、車道が合流するのがこの標柱のある辺りです。
左の写真が9合目から見た車道です。
車道を使う人も少なくないようですが、僕は使っていないので、どのような道なのかは判りません。
この地点から見る限りでは、大きな車に乗られている方は要注意かも…。
車で来た場合はここで駐車して先に進む事も出来ますし、戻る場合はこの場所からUターンしていく事になります。お世辞にも広い場所とは言えませんが、Uターンは充分に出来る場所です。
後、少し古い建物ですがトイレもあります。
■ 三叉路
さて。一番上の写真に戻りますが、9合目の標柱の場所でで道が三つに分かれます。
右のようなマップが設置されているのですが、一点だけ間違えそうなポイントがあるので説明します。
地図を確認したい方は右の地図をクリックしてください。
拡大が開きます。看板の劣化によって文字の部分が読みにくくなっていたので、その部分はPC上で文字を入れなおしてます。
地図の9号名付近に見える青は池のようです。
さて、ここから先の行程ですが、注意というほど大したことではありません。
■ 直進すると…
まず、先ほどの標柱から、直進の道。
左の写真のような平坦な道で、木々に囲まれたなかなか気持ち良さそうな道だったのですが、この道は行き止まりです。
地図を見ると日吉神社への最短ルートと繋がっているような錯覚を起こしてしまうのですが、繋がっていないようです。
僕は繋がっていると信じて、果敢に木々の間を抜けていったのですが、気が付いたら竹薮の中に佇んでいるような状態で、慌てて引き返しました。
先述の通り、道自体は気持ちいいので歩いても良いのですが、防火水槽(コンクリートで蓋をされているので水を見ることは出来ません)がある辺りで行き止まりです。
■ 右折すると…
そして標柱から右へ折れる道。
写真が小さいので見づらいかもしれませんが、私有地なので立ち入り禁止という看板があります。
僕はこれを見て左側のルートへ進んだのですが、どうも私有地で立ち入りを禁止しているのは、竹薮のようですね。
写真中央の下側辺りに小さな石の標柱がありますが、これには『右 山王道』と書いてあります。
山王とは日吉神社の別名です。
要するに標柱から右折して進んでいくルートが正式な参拝道のようです。
途中、別荘のような山小屋などがありますが、こちらも完全に私有地になるので、邪魔にならないように通過しましょう。
コラムでは僕が通ったルート通りに左折のルートから紹介しますが、後からこの正式な参道のルートも紹介します♪
■ 左折して進みましょう
という事で、まずは標柱から左折して進んで行こうと思います。
こちらのルートは金剛峰、不老峰、西光峰、中將峰といった峰々が続きます。
ちなみにこれらの峰の名前は、かつて十禅寺山にあった伽藍(僧侶が修行をする為の場所)の名称からきているのだそうです。
山の名前も天台宗の守護の一つである『十禅師』から来ているのだそうです。(十禅寺山の案内看板より)
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撮影:岡山の街角から
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