下津井電鉄跡を歩く。6:琴海駅跡

 競艇場の音がまだ聞こえる辺りで、琴海駅跡へ着きます。
 この駅は瀬戸大橋線の真横に位置するので、電車が走り去っていくのが見えます。
 ちなみに下津井電鉄の駅跡から見る事が出来る瀬戸大橋線はこの琴海駅跡のみなので、逆に言えば瀬戸大橋線から見る事が出来る唯一の下津井電鉄の駅跡なのではないでしょうか。

 この駅にも駅舎があったそうですが、現在は綺麗に撤去されています。
 この辺りからすぐ大畠地区の住宅地へ下りていく道があったので、競艇に行く人で賑わっていたのでしょうか。ただ辺りには何も無く、自動車が普及し始めていた頃には余り需要の無い駅だったのかもしれません。

 右のホーム跡の写真を見て詳しい方は気づくかもしれませんが、この駅は交換可能駅として利用されていました。
 ただし下津井電鉄が現役だった期間ずっと利用されていたわけではなく、一旦廃止されていたものが瀬戸大橋のブームを見越して復活したという経緯で、復活は廃線の3年程度前の出来事でした。
 住宅地などからも離れた寂しい場所にある為に、だだっ広い寂しい感じの駅といった雰囲気が否めない旧琴海駅ですが、景色は抜群にいいです。

 しかし、残念ながら瀬戸大橋が見えません
 晩年には瀬戸大橋の観光需要を狙っていたといわれる下津井電鉄線ですが、実際のところ瀬戸大橋が見える区間はごくごく限られたエリアのみだったんですね。

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写真撮影:岡山の街角から


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