下津井電鉄跡を歩く7:鷲羽山駅跡、瀬戸大橋

 琴海駅から暫くは山の中を歩く事になります。唯一のトンネルがあるのもこの辺りですが、非常に短距離かつ小規模なものでした。
 歩く前に参考にした文献によると、この完成までの間の迂回路が存在したようですが、それは見つけられませんでした。
 さて左の写真がやがて見えてくる鷲羽山駅跡です。
 ここも比較的当時のまま残されています。
 ただし現役当時は使わなくなった車両を待合室として活用していたのですが、今は撤去されており、その代わりにベンチがあったり、綺麗に舗装されたりして整備されています。

 電車があった辺りに真新しい感じのトイレが出来ていましたが、僕が通った際(2009年11月3日)には工事中で使う事が出来ませんでした。(現在は利用可能です)
 そういえば風の道はかなりの距離がある遊歩道ですが、トイレの設備はここにしかありませんでした。
 阿津駅跡を過ぎた辺りからは借りるにも店舗のようなものも少なくなってくるので、この工事の終了は待ち遠しい限りです。

 右の写真が現在の駅跡です。左上が瀬戸大橋です。
 鷲羽山駅跡辺りが瀬戸大橋が見える区間なのですが、実際のところ駅から見れるのは写真にあるように少し覗ける程度です。
 この駅から下りて少し歩けば瀬戸大橋もよく見えますし、ここから山道を1km程度も歩けば鷲羽山展望台へと繋がっています。
 下津井電鉄は電車に乗りながら瀬戸大橋を楽しめるのではなく、瀬戸大橋を見るのに展望台へ行くのに便利な路線だったようです。
 電車で瀬戸大橋を堪能できるのはここから少し走り出した辺りで、正直に言うと瀬戸大橋のブームに乗ろうとするのは無謀なほど短い距離です。

 駅跡から少し離れた場所で撮影したのがこの写真です。
 瀬戸大橋が出来る事を見越して作られた駅ではないとはいえ、ほんの少しずらす事が出来ればこんな景色を見ながら停車する事が出来たのですから、橋が出来た際には関係者の方々は残念だったことでしょう。
 気を取り直して、次の駅へ向かいます。
 この先で道路を横切るために一瞬、風の道が途切れたように見えるのですが、横断歩道を渡っていけば再び風の道へ戻れます。
 山間の道を抜けていくと、次は東下津井駅跡です。
 
TOPへ戻る  >>次の記事

写真撮影:岡山の街角から


目 次


ページのトップへ戻る