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在りし日の倉敷チボリ公園

倉敷チボリ公園とは? 岡山の記憶に刻まれたテーマパークを振り返る

 岡山県倉敷市の玄関口、倉敷駅北口にかつて存在した「倉敷チボリ公園」。デンマークにある世界最古の遊園地「チボリ公園(Tivoli)」のモデルを日本に誘致した、当時大きな話題を呼んだテーマパークです。

 現在はショッピングモールへと姿を変えましたが、その成り立ちから閉園の真相、そして現在の面影までを詳しく解説します。

公園の基本情報:いつできて、いつ消えたのか


 倉敷チボリ公園は、クラボウ(倉敷紡績)倉敷工場の跡地を利用した約12ヘクタールの敷地に建設されました。

・着工:1995年9月
・開園:1997年7月18日
・閉園:2008年12月31日(※厳密には2009年元旦)
・所在地:倉敷市寿町12-1(現在の倉敷みらい公園周辺)

 運営は岡山県が出資する第三セクター「チボリ・ジャパン株式会社」が担いました。当初は岡山市や民間企業の参画も予定されていましたが、最終的には県の単独事業に近い形で運営されました。

立地の利点と、経営を圧迫した「駐車場問題」

 駅前の一等地というロケーションは、公共交通機関でのアクセスには非常に優れていました。しかし、車社会の岡山において、「致命的な欠点」が経営を圧迫します。

専用駐車場の欠如:園内に駐車場がなく、周辺の有料駐車場に頼るしかありませんでした。

地元民のリアルな声:私自身、公園へ行くのに「まず駐車場探しから」という手間が、足が遠のく大きな要因でした。駅の反対側には全国的な観光地「倉敷美観地区」があり、周辺駐車場は常に争奪戦。このハードルの高さは、リピーター確保において大きな痛手だったと言わざるを得ません。

拡張性の限界:晩年、本家デンマーク側から再契約条件として「遊具の増設」を求められましたが、敷地の狭さと費用問題で実現できず、これが閉園への決定打の一つとなりました。

当時の料金体系:集客に苦しんだ変遷


 チボリ公園は基本的には入場料金とアトラクションを利用するためのチケットが必要な料金体制でした。
 一般的なテーマパークと同様にフリーチケットも含むセット販売や年間パスポート等も販売されており、公園の楽しみ方に応じた料金を支払う事が出来ました。

 入場者数低迷の対策として、2007年には料金が変更され、大幅な値下げが行われました
 ここでは改訂前後の入場料を紹介します。

年齢
改訂前:日中
改訂前:夕方
改訂後:日中
改訂後:夕方
65歳以上
1,000円
500円
800円
500円
18~64歳
2,000円
1,000円
1,500円
1,000円
中高生
1,700円
800円
小学生
1,000円
500円
800円
500円
幼児
0円

※中高生の枠は料金体制変更後に18~64歳の枠と統合されました。
料金表(改訂後)

 夕方以降の「ナイトチケット」も設定され、仕事帰りの需要を狙うなど試行錯誤が続きました。
 このナイトチケットは社会人よりも学生に受けた印象で、特にクリスマスシーズンは巨大なツリーが設置され、当時のカップルにとって、チボリの夜景は岡山県内でも別格の存在でした。

関連ページ:倉敷チボリ公園のアトラクション

閉園後の現在はどうなっている?


 2008年末に多くの人に惜しまれつつ閉園したチボリ公園ですが、現在はその面影を僅かに残しつつ、新たな街へと生まれ変わっています。

跡地の活用:三井アウトレットパーク 倉敷』『アリオ倉敷』、そして『倉敷みらい公園』として整備。
残された遺構:園内を流れていた「倉敷用水」や、倉敷市の巨樹に認定されている「クスノキ」などの樹木は今も保存されています。
文化の継承:チボリ公園で開催されていた「倉敷市成人式」は、現在は『マスカットスタジアム』へと会場を移して継続されています。


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写真:上『倉敷チボリ公園・入り口』、下『料金表(改訂後)』
写真提供:Air Time

最終更新日:2026.1.24

目 次

写真:倉敷駅から見たチボリ公園
写真提供:岡山県


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