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5.鷲羽山とマツ林
鷲羽山とマツ林
遊歩道を歩いていると、石で作られた案内看板が幾つかあります。
写真のものは『鷲羽山とマツ林』
大きな画像にする程の内容でもないので、そのまま書き写します。
『一般に樹木は陽樹と陰樹に分かれ、郷土と呼ばれる最適地でなければ正常な発育ができません。マツは陽樹で太陽光線さえ充分であれば、花崗岩質の荒地でもよく育つ樹木です。この一帯にマツが生育しているのはこのためです。』
ここまでで見た幾つかの写真でも花崗岩が露出している姿が見えていましたが、鷲羽山は花崗岩で覆われた余り良い土壌ではない山です。
そんな山でも育つ丈夫な木だからこそ、鷲羽山にはマツが多いのです。
鷲羽山と山火事
鷲羽山が木々で覆われていない理由は、土壌が良くないのに加えて1997年に起こった山火事の影響もあります。
今の鷲羽山は、まだまだ復活の途上なのです。
奇岩で著名な王子が岳は、古くからの製塩の燃料として森林伐採が行われ、更に火事で土砂が流出し、中に隠れていた花崗岩がむき出しになった状態です。
王子が岳のような状態にまでなると、人工的な方法でも森林の復活は容易ではないそうです。
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写真:上・鷲羽山とマツ林、下・遊歩道
写真撮影:岡山の街角から
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