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案内板

8.下津井港

下津井港

 最後に案内板をもう一つ。
 『下津井港』です。

 瀬戸大橋のページで触れた、鷲羽山のすぐ下にある港町です。
 写真の左上に少し見えている港です。

灘では風に乗り、瀬戸では潮に乗った帆船時代には、潮待ちの港が必要でした。岬と島が天然の防波堤となっている下津井港は、西国航路の要港として、また四国街道の終点として大変にぎわったところです。

 現在のように強い動力で船を走らせているわけではなかった時代のことです。
 潮の流れに船を乗せて船を動かす為に、潮の流れが変わるのを待つ『潮待ち港』が必要でした。
 ちなみに風を待つ場合の『風待ち港』と呼び、下津井港はそれらの船で賑わっていたそうです。

 同じく児島地区内にある田の口港と共に、大きなご利益があると伝えられる金毘羅宮と由加山の両参りの窓口としても知られていました。

現在の下津井港周辺

下津井港周辺

 瀬戸大橋越しに見る現在の下津井港周辺です。

 漁港として漁業が盛んな他、古い町並みを楽しめる場所としても知られています。
 海の交通の要衝であった為、周辺には西からの航行を監視する目的で城址があり、江戸時代には台場も整備されていました。
 (※ 現在の『瀬戸大橋架橋記念公園』と、『祇園神社』周辺)

 周辺は潮の流れが強く、この辺りで獲れるタコは身が引き締まっています
 そのタコを干しておいたものは、岡山の特産品であると同時に、タコを干している風景は岡山県で瀬戸内海を愛でる際の風物詩としても人気です。



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目 次

写真:上・下津井港、下・瀬戸大橋越しの下津井漁港
写真撮影:岡山の街角から


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