下津井城址を歩く2:馬場周辺
遊歩道を進み、一番最初に見えてきたのが馬場の跡です。
馬場(うまば)とは、乗馬の練習などに用いられた場所の事で、それだけに城址では一番開けた場所で広いスペースが有ります。
馬でも休ませていそうな東屋(公園などに良くある休憩用の簡易的な建物の事です)がありますが、勿論これは新しい建物で、人間用です。
下津井城跡の遺構は往時から残されたままの石垣や空堀などのみで、建造物は残されていません。
入場料を取ったりしているわけでもないので、もしかしてそれほど管理はされていないのではないかと思ったのですが、とても綺麗な状態で保たれていました。
この城址周辺は桜の名所としても知られているそうですが、この日は閑散として、僕以外には誰もいませんでした。
しかし閑散としていて人の気配も無いというのに、どこか遠く人の声のようなものが聞こえるような気がしていました。
この詳細に関しては別ページにて後述します。
馬場周辺から見れる西の丸の石垣です。
ところどころ崩れてはいるものの、評判通り立派なものです。
この城址周辺には人の頭ほどの大きさの石に彫った観音様などがところどころ設置されているのですが、他の方々は石を彫っているだけなのに、何故か右側の写真の端のほうにある方だけ、赤いおべべを羽織っていました。
はうぁぁぁぁっ!!
今になって思うと、ただそれだけの事なのですが、物静かな場所で一人きりでいきなりあの衝撃的な赤を見かけると非常に心がざわつきます。
この日突然マスターした『瞬歩』でその場を駆け抜けた為、たまたまおべべを着せてもらっている観音様などのお仲間なのか、それとも他の何か(そこで何かがあったとか…、あーあーあー!聞こえない!!)なのかは判らずじまいでした。
…っていうか、転がっている石と同化させるように設置させるのはどうなのかと思います、本当に!(半分泣きながら)
そんな感じでうろたえていたら、足元にカラスの羽が落ちているなんて、ベタベタなシチュエーションで…随分と心をすり減らしながら、先へ進むことに決めました。
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写真撮影:岡山の街角から
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