下津井城跡を歩く7:中の丸周辺
次に到着したのが中の丸です。
今まで訪れた中では一番広く、展望もかなり良い場所です。
馬を象った遊具などもあり、城址の中では唯一公園らしさのある場所でした。
しかし他の場所は綺麗な平地になっているのに対して、この場所は自然の山肌剥き出しというか、隆起している場所も多く、表示がなければ何かの建物があったとは思いづらい場所でした。
民家に近い場所へ進んできている為か、ゴミ箱がコンビニ弁当などのゴミで一杯になっていました溢れたりはしていませんでしたが、少し残念な風景でした。
わざわざ史跡に捨てなくても良いのに…とか思っていると、何故か真新しいNIKEのジャージ(上)が落ちていました。
何故こんな物が…!?と、再び心がざわめき始めます。
ちなみにこの先を進むと、本来は東出丸へ続くようですが、途中で学校のような建物(後で調べたら老人養護施設でした)の裏手に出てしまい、慌てて引き返しました。
さっきのジャージも、もしかするとここの係りの方のものが強風で飛ばされたものかもしれませんね。…と、思い込むことにしました。
中の丸から見た瀬戸内海の写真です。
天気さえ良ければ本当に綺麗な風景が楽しめることでしょう。
ところで前のページで人の声のようなものが聞こえると書いていたのですが、実は至るところで僕は人の悲鳴のような声を耳にしていました。
城址で悲鳴のような声…!というのも、非常に恐ろしいシチュエーションですが、ここに来てその理由が判りました。
結論から言います。悲鳴のような声は、本物の悲鳴です。
すぐ近くにある鷲羽山ハイランドのターボドロップというアトラクションからの声でした。
これ、複数人対応のバンジージャンプのようなもので、同時に何名もの人が座れる乗り物が、高い場所から一気に降りるというアトラクションで、中には派手な絶叫をする人がおられるようで、そういう声が届いていたのです。
人騒がせな!
…いや、僕が勝手に騒いでるのか。
一人旅というのは元来、心静かに楽しめるもののはずですが、僕が一人旅をすると、僕がやかましくて心静かに楽しむことができません。
昔のお侍さんたちはここで西国の監視をしていたのでしょうか。
僕も当時に思いを馳せながら鋭い目つきで海を睨みつけてみましたが、むなしくなってきたので先へ進むことにしました。
次に向かうは屋根つきの場所、二の丸ですっ。
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写真撮影:岡山の街角から
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